猫と自転車


門前猫

猫と自転車

猫

花

クレーン

少年

 あれからもう五年以上が経っていた。
 ここを散歩できるようになった、前ほど怯えなくなった、というのは大きな変化だ。
 こんな些細なことに、五年もかかった。
 ただ道を歩くことで、パニックになりそうなことが、今でもある。人は笑うだろうし、多くの人に贅沢な悩みだと言われたけれど。
 フレンドリーな人、天真爛漫な人には、警戒を怠れない。
 神経を尖らせたり、威圧的に振る舞うのはとても疲れる。壁は誰にでも必要なものだけれど、たぶん、わたしには特別多くの壁が必要だ。しかしその理由の半分は、単にわたしが極端に臆病だからなのだろう。

 お酒は完全にやめた。
 お酒を飲んでいる人と話すのも、限られた人だけにすることにした。
 信仰上の理由もあるが、他人については別段関係ない。当然ながら、こんなことを他人には押し付けない。
 他人のお酒について気にするのは、ただ人が過剰にフレンドリーになる場を避けるためだ。

 土日をたっぷり勉強に使えると、少しだけ心が安らぐ。コンピュータがなく、紙とペン、そして音楽とコーヒーだけで一日が過ぎるのは素晴らしい。