リンダリンダリンダ


 身近な人に「すごい」と言われて見てみたら、本当にすごかったです。



 意識的に映像から遠ざかって随分経ち、山下敦弘さんという監督についても認識していなかったのですが、この人は尋常ではないです。Wikipediaの記述によると「日本のジム・ジャームッシュ」とされるそうですが、そんな「愛媛の銀座」のような安っぽい称号は失礼ではないかと思います。相米慎二を彷彿させる画面の圧力。もう一度映画とちゃんと接したい、という気持ちにさせられました。
 カラオケボックスでのソンさんのやりとり、電話の向うで腕立てを始める兄?、恵とモトカレのやりとりを覗くソンさんに「ソンさん、見すぎ」のツッコミ、留年している先輩、どれも素晴らしすぎます。
 誰もが着眼するであろう夢の場面ともう一つ、ソンさんと恵のトイレでのやり取りが、とても心に残ります。
 寝ていない二人が、お互い韓国語と日本語しか喋らず、でも適当に返事をして、自覚もしていない。こういう状況、思い出すとなぜかお互いに母国語で喋っていたように記憶されているのですよね。そういう時が、本当にある。寝ていないと特に(笑)。
 初期山下敦弘監督の、いかにもお金かかっていなさそうな作品を見てみたいです。
 『その男狂棒に突き』もかなりダメっぽくて惹かれます。

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