オフ会は一乗寺の決闘の如きなり


 「オフ会で会った人の容姿について言及すること」の話題がちょっと面白いです。多分、始まりはひーらーちゃんぷるー:文章からルックスを読むで、大野さんがOhno blog:ブロガーのルックスを云々することで反応し、そのコメント欄で議論が盛り上がった、という展開っぽいのですが、草日記:オフ/ルックス/非暴力的抑圧が一番まとまっている、というかここでまとめられていることにしかわたしは興味ありません。
 まず、そこで引用されているsho_taさんのコメントを孫引き。

例えばオフレポで瀧澤なりマサオさんなり草さんなりについて、大野さんが「思ったとおりのイケメンでした」と書いたとします。本人たちはそりゃあ喜ぶでしょう。けれどそれを読んだ、自分の顔にまったく自信のない人、遠隔地に住んでいる人、もっと直截に書いてしまえば、顔に傷や病気のあとが大きく残っている人、それでも瀧澤やマサオさんや草さんや大野さんらに「会いたい」と強く思っている人は、どう思うでしょうか? それは「抑圧」と言えるでしょう? 草さんが射程に入れているのはこういった部分なんじゃないでしょうか(「非コミュ」な人はたぶんオフ会に出てこれないでしょうし、その契機さえないわけで)。

 これに対し、ご本人の草さん。

私が言いたかったのは、だいたいこういうことです。言及された本人が感じる抑圧のことではなく、不特定多数の人が感じるものについて。もっと絞れば、「オフに出たけど言及されなかった人」のことよりも、「オフに出なかったけど、オフレポ*1を読んだ人たち」のことが気になります。前者については要するに「特定の人を誉めるのは、他の人を貶すのと同義」という話であって、これは当たり前と言えば当たり前かな、と。私が特に関心を持っているのはルックスについてのアレコレであって、遠隔地でオフに行けないとか、そういう問題は措いておきます。「会いたい」と思っているかどうかも、さほど重要ではないかも。

 面白いですね。
 草さんという人はこの手の状況を本当に公平に認識できる人だなぁ、と常々感じているのですが、その認識を得た上で取る行動というのがわたしとは180度違う。だから面白い。
 わたしは褒めるのが好きだし、容姿についてもポジティヴな面なら(詳述はしませんが)、割と平然と言及してしまいます。それで容姿に劣った人が接触し辛くなるなら、なお結構。一石二鳥じゃないですか。
 ただし、「容姿に劣っている」というのはあまり客観的に判断できることではなく、誰しも一つや二つはコンプレクスを抱えているものです。ですから、実際の容姿がどうであるかは別問題として、容姿という重力に負けて敷居をまたげないような根性ナシには用はないし、敷居は高くしておきたい、という意味です。
 自信は結果としての現象により得られるのではなく、そこにかけたエネルギーから身につくものです。「これだけやったんだ」というか、むしろ「もうこれ以上無理です、殺してください」ぐらいまでいけば、誰でも侠道を歩いて敷居をまたげます。個人的に「自然が一番だよ」とかいう大嘘つきが心の底から憎いので、人工的気合を第一に生きている人としか関わりたくないです。気合は会えばオーラが見えるので、すぐわかります。結果は問題ではない、というよりオーラという一番重要な結果がちゃんと得られています。
 それでも問題が一つ残ります。「空気が読めない者、その罪状と判決」で触れた「そもそも壁が見えない人」です。こういう人には、どういう防壁をはってもムダです。ハイパスがかけられるのは結構なのですが、超重低音もパスしてしまうところが難点です。

 と、ここまで来たのですが、実は容姿がどうこうという流れよりむしろ、「オフ会」なるもの自体の方が気になっています。


 どうも「オフ会」という言葉が苦手です。
 webで出会った人が直接顔を会わせるなら、それは「オフ会」なのかもしれませんが、そういうルートで人と会っても、わたしは「オフ会」という認識はしていません。「オフ会」、気持ち悪いです。
 何が不快なのだろう、と考えてみると、「オフ会」の「オフ」より「会」に原因がある気がします。
 わたしは極力一対一で会いたいし、「会」一般(忘年会でも同窓会でも)が大嫌いです。人がワラワラなんとなーく集まっている状況、個々人の責任の薄い感じがものすごい鬱陶しいのです。
 加えて、人は三人集まると二人と一人に分かれます。四人になったら二人と二人になりそうなのですが、これが三人と一人になります。この一人がわたしです
 そういうポジションを歩んできたので、「四人で集まります」と言われると「みんなで会うなら安心ね♪」より「三対一はキツいなぁ・・・今日死ぬのかなぁ・・・」と緊張しながら、一応ダガーを用意してみたりする人格破綻者なのです。ただの飲み会なのに、吉岡一門に挑む武蔵な勢いです。

 それなら「オフ会」に出なければ良いだけの話で、実際「みんなで集まるよ♪」な場にはあまり行かないし、声もかけてもらえなくなりました。
 一方で「会う」ということは異常に重視しているので、時々単発で突撃します。気になる人とは断固直接会いたいです。
 大野さんは「ブログの文面からある程度容姿の想像がつく」らしいですが、わたしは実際に会うまで一ミリも信用しません。最低でも「すぐには無理でもいずれ会う」くらいの気持ちがない相手とのweb上でのやり取りなど、百害あって一理なしだと確信しています(純粋に技術的な情報共有等は除く)。
 草さんとはお会いしたことがないですが、何となくそのうち会うことになる気はします。
 sho_taさんや瀧澤さんとは一度お会いしました。この時も四人、しかも一人はその場に行って初めて知った、という状況だったので、打ち解けるまでは密かに悲壮感に溢れていました。今だから言いますが、武装していました。いや、わたしを切っても一文にもならないので、まず戦闘になることはないのですけれど・・・。

 本当は草さんにジャレつくためにsho_taさんや瀧澤さんの容姿に敢えて言及してみようかと思ったのですが、ここまで書いたら面倒になったのでやめておきます。
 一つだけ言っておけば、その場に豚はいませんでした。
 誰も屠殺する結果にならず、わたしも無事に帰れて、本当に良かったです。主のはからいに感謝します。

 全然関係ないですが、丁度今『バカボンド』でも展開中の宮本武蔵と吉岡一門の決闘、これが行われたのは京都の一乗寺という場所ですが、わたし、そこに二三年住んでいました。
 武蔵が決闘に行く前、お参りしようとして「いやいや、拝んでいるようではダメだ、神仏は尊べど頼まずっ!」と引き返した、という伝説のある八大神社に毎年初詣していました。
 よく考えると、武蔵は結局お参りしなかったのですから、別に宮本武蔵ゆかりの神社ではないと思うのですけれど・・・。

追記:
 わたしに会ったヒトは、自分のブログで「ishさん超美人☆ 男が放っておくなんてあり得ないっ」等と必ず言及すること。もちろん、思ったままを書いて下さってOKですよ。ピョンヤンに行けば、皆が思ったままに総書記を称えるようにね・・・。