極私的リラクゼーション 池袋〜護国寺

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 先週に引き続き、歯医者さんに行ってきました。
 歯医者で癒されています。歯も治っていきますが、それ以上に精神的に助かっています。
 京都の時からの友人と電話したら「ブログからは全然わからなかった」と言われてしまったでうまく誤魔化せているようですが、日常はかなり荒んでいます。今朝も心の中は憎悪でいっぱい、ブツブツと呪詛を呟きながら歩くヤバいヒトだったのですが、歯医者一つで相当回復しました。
 『コルバチョフ機関』収録の「オットー・リリエンタールとイルカの歯医者さん」をお読み頂いた何人かの方から「歯医者が怖くなった」というご感想を頂戴してしまったのですが、歯医者はいいですよ。今さら何を言っても遅そうですが、良い医院さえ選べば、エステ的快楽すら味わえるものです。
 見て下さい、この笑顔(漫☆画太郎風)。
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 で、その帰りにお散歩して参りました。
 護国寺です。
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 池袋から高架下を歩いていくので、街中の割に紫外線対策ぎみなウォーキング。風景はちっとものどかではありませんが、駅から少し離れるとイイ感じに小汚い豊島区の風情を楽しめます。チンチン電車荒川線も拝めます。
 護国寺は真言宗のお寺さんなのですが、前に訪れた高幡不動尊とは大分趣きが異なります。街中にあって花祭り等のイベントで賑わうせいかもしれませんが、一瞬「真宗?」と見まがうような世俗っぽさです。
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 外人受けが異様に悪そうなのですが、実はこの「外人受け」というのがなかなかにクセモノです。
 大昔に一時期ベルギー人にフランス語を習っていたことがあったのですが、この男が禅宗マニアで、庭園などにやたらと詳しく、住んでいる部屋も日本人以上に和風でした。「日本の伝統」はやたらと賛美するくせに、サブカルとなると鼻で笑う、なんともいけすかないインテリ野郎でだったのです。お陰で今でも、個人的にベルギーのイメージが悪いです。ワッフルfuck。
 禅宗のお寺、わたしも好きです。ですが、写真集になるようなお寺にしか値打を見出せないのは、サイードではないですがオリエンタリズムの罠にはまっているだけです。サブカルを称揚する気もさらさらなく、むしろできれば王道を歩きたいと願いながらいつも道に迷っているクチではあるのですが、体制化したカルチャーの一番難しく面白いのは、二つの目を同時に持たなければならないところなのです。逆輸入的視点だけでなく、内部に埋没した見方もあわせ持って初めて一歩、ということです。サブカルなら直観的に楽しみを見出せるところが、枠組みを体得しないと価値を感じられないのが「伝統文化」です。ですから、一度内部には入る必要があるのですが、中にいっぱなしでは何の批評性もありませんから、重心を移動させながら感じわけるセンスが求められてしまうわけです。
 それをハタから見てどうこう言うだけの「外人受け」など、所詮はヤツらの妄想の中の東洋をなぞっているにすぎません。引田天功が妙に外人受けするようなものです。もっと言えば、男の中の「幻想の女の子」もこの系譜に納まります。
 まぁ、例によってそんなゴタクは抜きで、なかなかに落ち着くお寺です。お堂の中に入って参拝できます。夏のお堂は気持ちよく風が抜けて、黙想していると「日本の夏」って感じでございます。
 どうでもいいですが、ちょっとウケるものを見つけてしまいました。
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 「こどもみくじ」って一体……。

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