渋谷109で印鑑を買う人

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 今日用事で渋谷を訪れてふと思ったのですが、渋谷109の一階に印鑑屋さんがあるじゃないですか。くじら屋さんの脇です。
馬場印房
 個人的に、109ワールドに耐えられる時間は二分くらいが限界なのですが、あの雰囲気の中で印鑑屋さん、めちゃくちゃ浮いています。というか、渋谷109で印鑑を買う人がいるんですか?


 確かに渋谷という街は、短小軽薄を絵に書いて額に入れたような若者世界の隙間に突然おばちゃん空間が残っていたりはします。TSUTAYAのすぐ下のしぶちかのショップとか、地上やすぐ脇の東急とは、半蔵門と大塚くらいの時代的段差があります。
 だからって109に印鑑屋さんを開くというのはどうなのでしょうか。
 それとももしかすると、あの印鑑屋さんは109ができる前からあるような老舗で、「絶対ワシは立ちのかん!」とかいうドラマの末にあの展開になったのでしょうか。
 調べてみると、印鑑屋さんは「馬場印房」さんというお店で、株式会社ボンマークという会社の渋谷ショップということらしいです。社員数120名、精密機器の製造なども手がけているそうです。
 会社概要のところを覗くと、

私たちが印章店として、東京は渋谷の地に開店いたしましたのは1947年。いわゆる戦後の高度成長期のはじまりともいえる時代です。その後発展し変貌を遂げる産業構造に合わせて、私たちの業務、技術、そして社会との関わりも徐々に移り変わって参りました。印章製作で培った精密加工の技を活かして、1955年、工業用印の製造に着手して以来、産業界からの幅広いご要望にお応えできますよう努力を重ね、お客様各位の深いご理解に支えられながら今日を迎えるに至っております。

 とありました。
 「ワシは絶対立ちのかん!」というのもあながち妄想ではないようです。1947年なら、どう考えても馬場印房さんの方が109より先です。
 はっきり言って、あのショップ単独の採算はどう考えても黒字だとは思えませんから、オーナーさんの強いこだわりがあるのではないでしょうか。
 というか、もしかすると馬場印房さんが109の地権者だったりするのですかね!?
 だとしたら、もう印鑑なんか作らなくても食べていけると思うのですが・・・。
 例によってオチはないのですが、新しい分野に果敢に進出されながらも、あのショップはショップで守っていって欲しいなぁ、などと他人事な想いを抱いてしまったりします。
錦ヘビ皮(パイソン皮)印鑑ケース 錦ヘビ皮(パイソン皮)印鑑ケース

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