裏参道と幻の動物園

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 先日ぼんやり考え事をしていて、しょうもないことを思いつきました。


 表参道があるなら、裏参道もあるのでしょうか。
 アニヴェルセルやらオシャレくさくてムダに高いカフェが並ぶ表参道。そこから一歩道を入ると、突然にすえた匂いが。労働者風の男たちがスポーツ新聞に目を通す喫茶店は、カレーライスが定番メニュー。道を歩くと寄ってくるのはイラン人と怪しげなコールガール。
 あるいはウラハラのように、表参道の更に上を行くわけのわからないオシャレ空間が控えているかもしれません。ファッショナブルなのだか貧乏で布が買えなかったかわからないような中学生がたむろしているストリートです。
 妄想の勢いで検索したところ、有名な地名としては札幌の円山裏参道、江ノ島の裏参道があるくらいのようです。そもそも参道なのだから堂々と表から行けば良いのであって、裏がつく参道というのはそれだけでも興味が湧きます。何かお参りしてはいけない特別な理由でもあったのでしょうか。
 思えば子供の頃も似たような妄言で親を困らせたことがありました。
「上野動物園はもう行ったから、今度は下野動物園に連れて行って」
 あぁ、この頃から発想が全然成長していません。
 下野動物園。
 もちろんパンダはいないでしょう。
 動物実験で毛が抜けたチンパンジーや、管だらけにされた犬たちが檻の中でうずくまっています。遺伝子工学の粋を集めて作り出されたキメラが並び、サントリーの角ビンを飲ませて「ツチノコ」と称するインチキくさい珍獣が呼び物になっています。どんな陽気なお子様も顔面蒼白、向こう五年間は夜泣きかんむしがやまない悪魔の動物園です。
 ちょっと行ってみたいかもしれません。
ピーター・グリーナウェイ コレクションDVD-BOX1 16,380円
動物園で突然思い出しましたが、ピーター・グリーナウェイの「ZOO」は最も好きな映画の一つです。これこそが動物園の本質をとらえた真の動物園映画です。ひたすら美しいです。是非見て下さい。マイケル・ナイマンの音楽も最高。

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