実存主義的腹筋台

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 アイロンを買いました。
東芝スチームアイロン「La・coo・Heart」
 安物ですが、オレンジ色のかわいいヤツです。ピンクとブルーもありましたが、迷わずオレンジにしました。
 アイロン台も買いました。

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 ただの台なのに、ちゃんと1000円以上します。なんだか複雑な気持ちになりました。
 アイロン台というのは、アイロンをかける時以外は何の役にも立たないばかりか、邪魔ですらあります。しかも主役はあくまでアイロンで、台はただ支えになるだけです。積極的な機能は一つもありません。電源も要りません。適当なものがあったら、別に「アイロン台」として売られているものを買う必要すらありません。
 なんだかもの悲しいです。
 アイロン台ならまだ良い方かもしれません。例えば、プレスベンチ。
プレスベンチ
 ブルースです。
 妻子に捨てられた初老の男の背中のような悲哀が漂っています。
 ただでさえも自己満足的なトレーニングの世界でも、とりわけナルシシズム的要素の大きい「ベンチプレス」という種目。しかもバーベルではなく、「台」の方です。
 ダンベルやらバーベルというものもかなりブルースで、特に引っ越しの時には「重い以外に何の役割もない」という不条理なまでの荷物になるのですが、「台」となると、既に作品と言って良い域に達しています。
 今思い付きましたが、いっそプレスベンチでアイロンかけてもいいかもしれませんね。
アルインコ製品 シットアップベンチN FA100N
 腹筋台です。
 アイロンもかけられません。
 「台」、そのレゾン・デートルとは何なのでしょうか。
 じっと見つめていると、人間存在の実存的価値が問われているような気持ちにすらなります。
 多分、気のせいなので、黙ってアイロンかけます。

jitsuzon.jpg『実存主義とは何か』
J.P.サルトル

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