レーシック手術当日 痛みと恐怖心、手術直後の注意


 いよいよレーシック手術当日です。
 割と手術慣れしているので、あまり緊張はしていなかったのですが、いざ時間が迫ってくるとやはりドキドキしてきます。

 しかもわたしのお世話になった職人気質で庶民派っぽいお医者様の病院は、レーシック以外の患者さんや子供も大勢待合室にいます。網膜裂孔の問題もあるので、こういうオールラウンドで一人の先生にしっかり診てもらえるところを選んだのですが、手術着に着替えて他の患者さんと一緒に普通の待合室で待っているのはちょっと間抜けです。
 順番が来ると、手術室に通されます。
 大きな機械がドーンと置いてあるので、手術室はちょっと狭苦しい感じ。ここで看護婦さんに目を洗浄したりしてもらいます。結構ドキドキしているのに、サッササッサと進んでしまって慌てます。形だけで良いので「怖くないですよ」「痛くないですよ」とか言ってもらえると嬉しいです。痛くても「痛くないです」と言って貰いたい派です。
 手術台に横になります。この時「お守りです」とウサギのぬいぐるみを渡して貰えました。この話だけで、どこの病院だかお分かりになった方もいらっしゃるでしょう。
 手術室には小さな音で落ち着く音楽がかかっているのですが、この音楽とウサギに本当に助けられました。
 レーシックの手術は決して大掛かりなものではなく、時間も二十分程度、痛みもほとんどありません。ですが、見える目が見えたまま表面をペロッとめくられたりレーザーで削られたりするわけですから、他の手術にはない独特の恐怖感があります。
 昔網膜裂孔の治療を受けた時は、目にレンズをくっつけてバシュッ!と何発も打ち込まれたのですが、これが段々鈍く痛くなってくる上、女医の先生がものすごい怖いわ、病院の雰囲気も超殺伐としているわ、本当に恐ろしい思いをしました。
 網膜裂孔の治療も、レーシック同様別段入院するわけでもない手術に入らないような手術なので(完全に剥離してしまうと、結構な手術になる)、お医者さん的にはチャッチャと流してしまいたい類だったのかもしれません。また、大学病院だったため、もっと遥かに恐ろしいことになっている患者さんが沢山いて、それどころではなかったとも言えます。でも、わたしにとっては十分恐怖でした。
 その後色々な手術を経験しましたが、全身麻酔&一ヶ月近く入院の大手術も含めて、この時の眼科の治療が一番辛かったです。そのせいで眼科嫌いになり、定期健診からも足が遠のいてしまったくらいです。
 話がズレましたが、音楽とウサギ様のお陰で、大分恐怖が薄らぎました。ウサギ可愛さに瀬戸内海の孤島まで一人旅してしまうワタクシですから、ウサちゃんを抱っこできていれば、目を削られようが頑張れます。ゆっくり自分の呼吸にだけ集中して、神様のことを考えながら、ひたすら時が過ぎるのを待っていました。
 そうは言っても、手術中は本当にほとんど痛みがなく、心配していた「吸引」もどこがそのプロセスなのかよくわからなかったくらいです。「点滅している光を見ている」というミッションも、網膜裂孔の治療の時に学習したので慣れたものです。
 散瞳しての眼底検査などを経験した方にはお分かりでしょうが、視界が正常でない状態になると「一点を見る」という簡単なことがよくわからなくなることがあります。自分がどこを見ているのかもハッキリしないのです。そういう時のポイントは、まだ大丈夫な方の目に意識を持っていくことです。手術中はそっちの目もふさがれてしまっているのですが、感覚はありますから、そっちの目で見ているつもりで見ると、思うようにコントロールできます。
 手術そのものは本当にあっという間に終わってしまいました。見えている目に変な光やら機械やらが迫ってくるので、恐ろしいことは恐ろしいですが、ほとんど痛みもありません。目を開いて固定される時は多少突っ張る感じがしますが、先生が「ちょっと痛いよ、ごめんね」と言って下さる割りに大したこともないです。この時はむしろ「引っ張られたら瞼が伸びて目力減少するんじゃないか」とかしょうもないことを心配していました(笑)。要するに恐怖だけです。恐怖だけですから、恐怖を和らげてくれるウサギ様はとても重要です(しつこい)。
 フラップをめくられて削られている間?にも、視界がクリアになっていきます。フラップを戻されると、その時点で視力が違うのがわかります(もちろんまだモヤモヤ)。
 手術が終わった時、先生よりも先にウサギにお礼をしてしまい、皆に大笑いされてしまいました。先生ごめんなさい。
 起き上がった時、手術室の時計を指して「時間ちゃんとわかる?」と聞かれて、キチンと見えたのですが、あんまり普通に見えてしまったのと心が動揺していたせいで、時間を答えずに「見えます!」とかよくわからない返事をしてしまいました。

 そういうわけで手術は無事終了したのですが、その後が予想外に辛かったです。
 手術直後に簡単な視力検査があるのですが、見える見えない以前に眩しいやら痛いやらで目が開けられません。目さえ開ければ見えるのですが、まぶたが言うことをきいてくれません。
 散瞳検査の時の「異様に眩しくて光が痛い」プラス「初めてハードコンタクトを入れた時のゴロゴロ感」が百倍になったみたいな感じです。麻酔が切れてくると鈍い痛みがズンズン増していきます。
 普通の人は三十分から一時間ほど休んで帰られるそうですが、わたしは根性がないせいか中々痛みが引かず、三時間くらい休んでいました。長居してしまってすいません。
 最初のうちは「こんな痛くちゃ家にも帰れないよ」と思ったのですが、先生の言葉通り、三時間もすると嘘のように引きます。多少靄がかかったようで見えにくいのですが、裸眼なのにコンタクト同然に視界がクリアです。あんまり普通に見える上、多少目に違和感があるので、普段の「コンタクト入れている時の感覚」に近すぎて、かえって違いに感動できないくらいです。

 最後に目薬を三種類(一日5-6回点眼)と寝る時に目をこすってしまわないためのカバー、目の周りを清潔にするためのクリーンコットンを受け取って帰宅しました。
 この日の時点では、ちょっと目が乾いて多少異物感があったので、丁度普段コンタクトを入れているのと同じような感覚でした。
 レーシックを受けると、グレア(眩しく感じる)やハロー(夜間に光が滲む)といった症状が生じることがあり、それを抑えるために前回ご紹介したようないくつかの方法があるのですが、手術直後は術式に関わらず必ずある程度グレアやハローが表れます。視力が安定するにつれ、グレアやハローも収まっていく、といのことです。
 わたしも光が滲んでいたのですが、手術当日の夜間でも、歩いている分には特に問題になることはありませんでした(運転は危ないと思います)。コンタクトでも光が滲んだ感じになることがありますが、これまた丁度コンタクトと同じような感覚です。電灯の周りに雨上がりみたいに虹ができていて何かロマンチックなので、「ずっとこのままでもいいなぁ」と思っていました(笑)。

 レーシック手術翌日の検査で視力を測ると、右1.2、左1.5。極めて順調、フラップもキレイにくっついているとのこと。
 手術直後の痛み以外、簡単すぎてあっけないくらいです。

 手術当日から一週間は特に「要注意」期間なのですが、またしつこく続きます。

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