“Breakfast in the Field” Michael Hedges マイケル・ヘッジス

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 ちょっと特別なCDをご紹介します。マイケル・ヘッジスの”Breakfast in the Field”です。
Breakfast in the Field Michael Hedges ブレックファスト・イン・ザ・フィールド マイケル・ヘッジスBreakfast in the Field Michael Hedges マイケル・ヘッジス


 ウィリアム・アッカーマンなどで知られるウィンダム・ヒルというニューエイジ・ミュージックのレーベルから出ているディスクです。
 ニューエイジ・ミュージックというのは、Wikipediaによると

クラシック音楽の教育を受けたミュージシャンが、クラシックの楽器を用いて、ポピュラー的な楽曲を演奏するという、いわば、クラシックとポピュラー音楽を融合させるような試みの音楽のこと。

 とのことですが、まぁ悪くいってしまうと環境音楽のような当たり障りのない音楽です。
 ウィンダム・ヒルについても、正直マイケル・ヘッジス以外はあまり興味がありません。
 でもマイケル・ヘッジスだけは別格です。もう、あらゆるギタリストの中で別格中の別格ではないかと思います。
 このディスクには”This was recorded without overdubs or multitracking”という有名な断りが付されています。要するに一人で演奏しているようにはとても聞こえないのです。
 初めてマイケル・ヘッジスを聞いたとき、わたしは下手くそなギターを練習していたお子様で、病院の待合室でかかるような音楽なんて「ふんっ」と思っていたのですが、本当にショックを受けました。
 特別ギターに入れ込んでいなくても、一度でもギターを練習したことのある人であれば「ギターでこんな音が出せるのかっ」という衝撃だけで十分お釣りがきます。
 といっても、単にトリッキーな芸をやってのけているだけのアーティストではありません。”Breakfast in the Field”は彼の一枚目のディスクですが、他の作品と比べてもライブ感があり、聞き込めば聞き込むほど味が出てきます。
 実はこのディスク、十年ほど前に人にあげてしまってから手元にありませんでした。
 大切にしていたCDを進呈したのには、まぁ色々と思いがあったのですが(笑)、そんな事情もあってもう聞かないだろうなぁ、と思っていました。
 なんとなく思いつきで、つい先日買いなおしてみました。
 びっくりするくらい聞こえ方が変わっていてました。
 さすがに最初に聞いたときのような新鮮さはないのですが、今聞いても素直に「すごい・・」と思います。
 ただ、このディスクは文学で言えば韻文のようなところがあって、人生のある時期に出会うべくして出会わないと本当の良さがわからない気もします。
 残念ながらわたしは随分オトナになってしまいましたが、若くて海のものとも山のものともわからず、不安でさまよっている方にこそ聞いてもらいたいです。

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