妻と子供を失った悲しみを三次元棒グラフで表現した遺書

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 小鳥さんで、ロン・バトラー氏という人が、自分が自殺を選択するに至った経緯を48枚のパワーポイントにまとめてた、というニュースを知りました。元ネタはわたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるさん、Project Manager Leaves Suicide PowerPoint Presentation

パワーポイント遺書さよなら.pptは次の4つのセクションに分けられている。
 ・現在の状況分析
 ・謝罪とお別れのあいさつ
 ・遺言と葬儀について
 ・最後に
社長のウィリアムズ・ケネディ氏によれば「さよなら.pptは分かりやすく、簡潔で、かつ説得力があります」という。「スライドショーで見たあと、彼のプレゼンテーションに圧倒されました。彼はマイクロソフト・パワーポイント・アプリケーションのマルチメディア能力を120パーセント引き出しているといえます」
最初のセクションでは、妻および子どもを自動車事故で亡くした彼の悲しみが三次元棒グラフで充分に表現されている。妻と子どもの墓石のJPEG画像が貼ってあることで、彼の悲しみが痛いほど伝わりました」同僚のアンが述べている。
 切ないです。
 社会派的批評なんてクソ喰らえです。
 ミスター・バトラー、あんた本物の漢だよ。あんたの人生、ロクなもんじゃなかったかもしれないけれど、死に際は立派に漢だったよ。
 「妻および子どもを自動車事故で亡くした彼の悲しみが三次元棒グラフで充分に表現されている」って、なんだかもう……。わたしも死ぬ時は、ピボットグラフを駆使して体重、睡眠時間、PFCバランスの推移、時給とページ単価、血中エストロゲン・プロゲステロン濃度なんかを表現してやります。
 多分、今、本当の浪花節ってのはこういう世界にしか残っていない気がします。
 かかっているのが友人に頂戴したクレイジーケンバンドのベストなのですが、それも相まって泣けてきます。
 いえ、泣きはしないですけどね、やっぱり。
『説得できるプレゼンの鉄則 PowerPoint上級極意編 勝負をかけるプレゼン資料はこう作る』 日経BP社 1,890円

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